計算高く、そして強かに。イニシエーション・ラブ。

こんにちは。蜂矢です。

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イニシエーション・ラブ、観ました。
(ネタバレあります。)


ラスト5分で全てが覆る。

そんなキャッチコピーで好奇心が煽られます。
ただ…やっぱりここで予想しますよね。
今まで自分が見てきたり読んできたり
した作品にあてはめて推理しますよね。


パッと思い浮かんだのは、
アヒルと鴨のコインロッカー


当たらずとも遠からず…?
このトリックがスゴイ!と
イニシエーション・ラブという作品が
話題になるなら、
アヒルと鴨のコインロッカー
もっと話題になってよかったと思います。
きっとアヒルと鴨のコインロッカー
トリックの種明かしより
もっと伝えたいことが他にあったから
トリック推しの宣伝はしなかったのかな…と。


なので、イニシエーション・ラブ
スゴイ!と言われているトリック以外に
注目してみようと思います。


ちなみにイニシエーション・ラブ
原作は未読です。
あくまで映画作品に注目しています。


結局は繭子(前田敦子)が
ポッチャリ三枚目の鈴木夕樹(誰?)と
さわやか二枚目の鈴木辰也(松田翔太)と
二股かけていたっていうオチなのですが、
ここで二股のかけ方に
比較ポイントがありますよね。

さわやか二枚目の鈴木辰也(松田翔太)も
繭子と美弥子と二股かけていたわけですが…


さわやか二枚目、鈴木辰也の場合
・少しは罪悪感を感じている
・繭子を美弥子と呼ぶ失態で二股がバレる
・美弥子に電話しようとして繭子に電話
・大事な日になにもかも放って
繭子のもとへ行く→未練たらたら

繭子の場合
・二股の罪悪感はゼロ
・夕樹と辰也のあだ名をこじつけで同じものに。
間違って呼んでしまうリスク回避。
プレゼントも同じ物を贈って
徹底的にリスク回避。
・別れてからは辰也とは一切連絡とらず。
・夕樹と辰也が鉢合わせしても
全く動じない。


強かです。
実にたくましい。

繭子にとっては
二股は悪いことではないんでしょうね。
※ただし自分がする二股に限る。
純情な振りをして、中身は暴君です。


苦悩する辰也に比べて、
実に淡々と計画的に二股ライフを
エンジョイしていたように見えます。


辰也はDV一歩手前の暴挙をおこなったり
繭子に堕胎させたりだったので
正直なところ、
ラストでスカッとしましたけどね。

しかも二股かけられていたもうひとりが
デブの三枚目だなんて、
二枚目の辰也にとっては屈辱的だったでしょうね。



映画を観て、
原作を読みたくなったのは初めてです。

あとエッセンスとしては
時代設定が80年代後半だったのが
ツボでした。

幼かった頃の記憶の片隅にある
歌やアイテムが登場し、
エンドロールで解説までされていたので
懐かしい気持ちになりました。



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